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商店街からうまれる家具

2018年2月。
北海道札幌の隣町、江別市大麻。

レトロな雰囲気漂う商店街の一角に、家具工房と小さなショールームをはじめました。

石狩平野の真ん中あたり、石狩川が流れ自然が多く残る江別市。
札幌の隣町でありながらのんびりとした雰囲気が流れるこの街の商店街の一角に、家具工房と小さなショールームをはじめました。

はじまり

商店街からうまれる家具-はじまり
工房の物件探しが難航していた2017年の秋。ふとした出会いから一歩を踏み出せそうな予感がしました。(写真は江別市流れる石狩川の夕景)

タイミングが重なり、転機が訪れ、工房を立ち上げることとなり物件を探しはじめた 2017年の秋。
札幌(住居)を中心に探しましたが良い物件になかなか巡り合わず、最後に探し出した江別の廃校の場所でも上手くいかず、途方に暮れていました。あとはもっと遠くで探さなくてはならないと思いました。その時も家族みんなで共に探し行動し、子供らもまだ小さい中でこれからも全員を背負っていく責任感と対峙しながらの時期で、どうしたらいいものかと立ち止まっていました。しかしそんな時にその場で、ふと出会った方に声を掛けたのがきっかけで、人や物件を紹介して頂き、今の商店街の物件へ辿り付く事に繋がっていくのです。まさにターニングポイントでした。神はいました( ;∀;)

同じく物件探しの頃、倉庫のような作業場もイメージが違う感じがしていて、テナント物件も探していました。そこで店舗型工房というイメージに繋がっていきました。

オープンな店舗型工房へシフト

商店街からうまれる家具-オープンな店舗型工房へシフト
江別市の大麻銀座商店街の空き店舗。しばらく使われていなかったであろうこの場所で新たな一歩を。

保守的になりがちな作業場とは逆のオープンなカタチの店舗型工房はできないだろうか?そんな思いが出てきた時に紹介してもらった商店街の物件・・・ドンピシャでした。

会社員を辞め、自分の持っているものを出し惜しみすることなく、全てでぶつかっていきたいという生き方を選び、家族の事を思いつつこの場所で賭けようと思いました。この工房の内装も自分そのままが出せるようイメージし、またお客様の出会いの場と繋がるようオープンで自分のスタイルそのものが出るのインテリアを目指して、工房作りがスタートしました。

セルフリノベの工房作り

商店街からうまれる家具-セルフリノベの工房作り
いよいよセルフリノベでの工房作り。ほぼ一人で作業はしましたが、手伝いに来てくれた友人にも感謝。

オープンな店舗型工房を目指してのセルフリノベ。

もうただただ無我夢中と言いましょうか無心で特に感情も追いつかず、突き動かされるままその場で感じるままひたすら動く孤独な作業が続きます。しかしもう前に完全に向いていますから背後の崖は力となります。何かリミットが外れている不思議な感覚です。

それから友人らの協力も得られ、また一つまた一つと世界観が広がります。

店舗ならではの構造も活かし、もともとあった2つの入口は作業場スペースとショールームスペースのそれぞれの入り口となり、蛍光灯からダウンライトに交換、地下倉庫には集塵機を設置するなど、問題や課題を一つ一つ解決させながらの作業となりした。

限られた時間と予算の中での作業でしたが、終盤は自らの手で工房を作る作業は自分と向き合いこれからの人生を考える良い時間となりました。

セルフリノベの記録

いよいよスタートラインへ

商店街からうまれる家具-オープン前日
オープン前日に手伝いに来てくれた子供達。当初から今も力を貰っています。私の大きな原動力です。

そして暮れも押し迫った2017年12月。
機械も入り、まずは工房スペースが完成。 工房オープン前日にはたくさんのお花を頂き「商店街の家具屋さん」までもう一歩となりました。

As you open this door 
and enter inside,
good luck to you!

使い手と作り手の出会いの場に

2019年2月。
店舗型工房がオープンして一年。ふらりと立ち寄っていただくお客様、家具の修理のご相談など、商店街という場所柄なのか気軽にお越し頂いています。

家具といっても小さいものから大きいものまで使い勝手も金額も様々。気軽に実際に見て触れていただき、お話をしていく中でお客様の希望のカタチを生み出せるこの場所を作ってよかったと思う日々です。

商店街からうまれる家具-使い手と作り手との出会いの場になれるように
使い手と作り手との出会いの場になれるように。※2019.2月頃の様子

そして思いは形に

頂いたお客様の仕事を必死に進めて行く中で、より自分とも向き合うようになり、次第に作りたいものが見えてきました。それと馬力のあった20代の頃とは違い、何か大きな流れにそって力を加えていくような感覚も大事なように思えました。 その為には感覚を研ぎ澄まし、出来るだけ全てを受け入れて行かなくてはならないと思いました。そして今現在も後悔の無いように日々を送る為、自分の決断で歩みたいと思っているのです。

モノづくりや人生も今思っている事、感じている事が自分の今の全てで、どの過程も全部必要だと今は思っています。必要な事はちゃんと色々な形で今、目の前で足元で起こっているはずでそれを消化し自分の血肉にしたいと思います。そして年月や時間を感じ形を成す事は、自分の内面と家具に対しても共通していて、経年変化、味わい、思い出などとして表れます。建築物なども感じる一つですが、作業という面で一人で完結表現でき形作れるのは、私にとって家具なのです。デザイン云々も大事ですが最終的にその家具から何か滲み出る物を形でき、その家具が時間とともに味わい深く存在していれば幸いと思っています(2019.1.)。

一度きりのストーリー、尊い暮らしの時間をより確かなものに

手作り家具、オーダー家具というと敷居がちょっと高いなと感じてしまうかもしれません。ですが、一度きりの人生で毎日使う身近な存在の一つが道具、家具です。一緒にかけがえのない時間を掛け、共に味わい深くなる事で毎日の暮らしを少し豊かに、確かなものにしませんか?

そんな時、ちょっと見に行け相談もできるmoonlit-studioにぜひお立ち寄りください。商店街の一角でお待ちしております。

~2018年2月に開店、その後現在(2024年9月)にいたります~

2024.9 店内その1

2024.9 店内その2

2024.9 ランタンナイトイベント時 商店街側入り口
2024.9 2番通り側入り口

お問い合わせ

[moonlit-studio]

9:00〜19:00(不定休)
納品、取り付け等で不在にしている場合もございます。
〒069-0852

北海道江別市大麻東町13-7
(大麻銀座商店街内)

大麻銀座商店街について

moonlit-studioの家具工房と小さなお店がある大麻銀座商店街。
札幌の隣町、江別市にあるJR大麻駅から徒歩15分にあり、レトロな雰囲気漂う商店街です。

毎月最終土曜日には「大麻銀座商店街ブックストリート&フードコート」という古本市とイベントが開催され、多くの人で賑わいます。

商店街からうまれる家具-大麻銀座商店街ブックストリート

NHK「おはよう北海道」でブックストリートを取材していただきました( 右から2番目がmoonlit-studio 石井です 2018.11)

大麻銀座商店街ブックストリート(Facebook)